実施報告:第9回 仏師に習う 春のお彼岸「祈り」の仏像彫刻講座 入門編

3月11日、仏師の立花麟士さんをお迎えして、第9回 仏師に習う 春のお彼岸「祈り」の仏像彫刻講座 入門編を開催しました。

まずは、初心者にやさしい「薬研彫り」と、より仏像彫刻の技を実感できる「浮き彫り」のどちらを体験するかを選んでいただきます。


今回お迎えする観音さまは「白衣観音(びゃくえかんのん)」です。

はがきサイズの板にカーボン紙をのせて、その上に下絵を貼ります。色えんぴつで下絵をなぞると、板には観音さまのお姿が。


基本的な彫刻刀の持ち方や彫り方を教わり、最初のひと彫り。まさに緊張の瞬間です。

各テーブルをまわって、お手本を見せてくださる立花先生の手元は迷いなく、木を彫る音は、とても心地よく耳に響きます。

木の声に耳を傾けるように、木目をよみながら一心に彫り進めると、それぞれの美しい観音さまが現れてきます。

「薬研彫り」の方々は、今日で完成。「浮き彫り」の方々は、ご自宅や、追加講座での完成となります。

裏側には「謹造佛」として、観音さまのお名前を、中央に、他の書き出し位置より、高く。そして、最後に、日付けと自分の名前を(できれば墨で)記します。

『一刀三礼(いっとうさんらい)』

仏像を彫刻するとき、ひと彫りごとに三度礼拝するという意だそうです。

3・11のこの日、祈りと感謝を込めて、箕面から被災地へと想いをはせ、最後は全員で黙祷を捧げました。