【終了】みのおてならいコンサート「アンドレス・セゴビアに捧ぐ クラシックギター 〜そらのあなたを聴くしらべ」


 

島崎陶人さんをお迎えするにあたって

みのおてならいコンサートは、平成29 年(2017 年)春、右手のピアニスト樋上眞生さんの魂をゆさぶる第1回の名演に始まり、今回で4回目を迎えます。

 

昨年のシューベルト没後190 年では、〈 記念年に聴くクラシック 〉というご提案で、格式のある音楽への扉をたたく、ちょっとした手がかりに「今年は記念年だから」との口実つきで照れずにお出かけいただけるそんな100 席限りの特別公演が早々と満席となりました。

 

今回の演奏会は、みのおてならいの思いと活動の軸〈日々の暮らし〉に、とても身近でフレンドリーな楽器〈 ギター 〉とのあらためての出会いをみなさまとご一緒したいと思います。

 

遠いと思われがちなクラシックも「アルハンブラの思い出」などはそのタイトルを聞くだけでふっとトレモロの名譜を聴く方も多いのではないでしょうか。

 

現代のギターの前身ともいえる弦楽器の誕生は、ルネッサンスの頃5 0 0年を超えてスペインが起源といわれています。持ち運び自在のギターは、絵の具の発明で印象派がはじめて戸外で光を描いたはるか昔から空中を彩り、光や風とひとつでした。

 

さてそんなギター。クラシック音楽への仲間入りを果たしたのは20 世紀にはいってからのことになります。今にいたる道のりには、音楽家たちのはかり知れない心と技の鍛錬があり、暮らしに親しく近いギターゆえその音の系譜には、無冠の帝王“ T he Classic G uitar ”とも呼ぶべき名手名人たちが連なっています。

 

今回神戸からお迎えするクラシックギタリスト島崎陶人さんは、ギター史に輝く金字塔「現代クラシックギター奏法の父」といわれるアンドレス・セゴビア* に魅せられて50 年。セゴビアに日々魂を対峙されながらギターを奏でてこられました。

 

私はそうとも存じ上げず、昨年縁あってコンサートに伺い、島崎さんのクラシックギター1本の音色に聴き入り感銘を受けました。

何の前知識もない、門外漢の私の耳元で響いたあの音色は何であったのか。あの粒だって頬にふれ、次々に訪う音のつぶてのなかで、しだいに自分が透明になっていくような感覚に目覚めて、矢も盾もたまらず自宅での演奏会をお願いしました。

 

当時、先のコンサートづくりに没頭する最中、名曲の誕生物語を描く映画『未完成交響楽』* の冒頭、思いがけずモノクロームの画面いっぱいに映し出されたシューベルトの愛器であっただろうギター* に釘付けとなり島崎さんとの出会いはきっと音楽の神さまの思し召しと、見えないバトンを手渡された思いで、今回のコンサートをそっと心に決めていました。入梅の頃、雨の季節に響いたクラシックギターの音色。あれから1年が経とうとしています。

 

今回の箕面での演奏会を島崎さんの70 歳を寿ぐ全国ツアーに加えていただけたことも望外の喜びです。

改元の今年。第4回みのおてならいコンサートが、雨粒のようにやさしく降りそそぐ、島崎さんの音玉に洗われる、清らかなひとときとなることを楽しみにその日を心待ちにしています。   

                              平成31 年 春

みのおてならい 主宰 福住めぐみ

 


メモ:                      

*アンドレス・セゴビアAndrés Segovia (1893-1987)はスペインのギタリスト。アンダルシア生まれ。10 代より独学でギターを学び、08 年グラナダで初ステージ。右手のタッチなどを工夫して「セゴビア・トーン」とよばれる多彩な音色を生み出し、かつ音量を拡張。ギターの表現力を

飛躍的に伸ばした。タレガをはじめ、ギター音楽の再興や、現代作曲家への委嘱、バッハからロマン派音楽のギターへの編曲など、ギターの芸術的価値を増大させ、〈ギターの神様〉〈現代クラシック・ギター奏法の父〉などと呼ばれる。第二次大戦後はヨーロッパを中心に教育面でも多大な貢献をした。

 

* 映画『未完成交響楽』(Leise flehen meine Lieder)は、1933 年作のオーストリア映画。フランツ・シューベルトの交響曲『未完成』をテーマに描くフィクション。監督ヴィリ・フォルスト。原題は『シューベルトのセレナーデ』の歌詞より「秘めやかに流れる我が調べ」などと訳される。「未完成交響曲」を有名にした伝記映画。

 

* 18 世紀末から19 世紀初頭にかけて、パリとウィーンを中心に欧州でギターが流行する。歌曲王シューベルト(1797-1828)の生年と重なるこの時期はまさにギターの黄金時代。シューベルトがギターを使って作曲や演奏をしていたことはあまり知られていない。ピアノよりも安価で軽量なギターは一般家庭にも普及。夕食後に家族と一緒にギターを弾きながら歌を歌い、友人を招いて自宅演奏会が頻繁に行われていた。ウィーンのシューベルトの生家には愛用のギターが展示されている。

 

日   時:2019年6月29日(土)14:30start ( 14:00 開場 16:00終了予定)

会   場:箕面市立メイプルホール・小ホール/箕面市箕面5-11-23 

演奏会開催特別協力金 

おひとり1,500円

ペア申込2,800円

全席指定席100名様先着順

 

演奏会にご参加いただくには事前の申し込みが必要です。

お申し込みについては裏面をご覧ください。

 

※未就学児の入場はご遠慮ください。

※お席は選べません。みのおてならい事務局におまかせいただきます。

※お預かりした協力金は運営費以外を演奏者に贈ります。

 ※このサロンコンサートは、関西元気文化圏推進協議会と文化庁が推進する「関西元気文化圏参加事業」として認定されました。▶https://goo.gl/dWyEb3

 


<お申し込みについて>

※最下部にある「みのおてならいサロンコンサートのお申し込み」欄からお申し込みください。

※お名前(ご同伴者のお名前他もすべてご記載ください)とご連絡先住所、電話番号、メールアドレスをご記載いただき、お申し込みください。

※演奏会開催1 週間前までにご案内が届かない場合は、定員もれとなります。あしからず、ご了承ください。※みのおてならい受講者の方を優先して承ります。 


P r o f i l e

島崎陶人 SHIMAZAKI Tohjin

1949年生まれ クラシックギタリスト セゴビアを信奉し、独学でギターの修練を続ける。50年以上に亘る探求のなか、古武術をはじめとする東洋の身体法則を取り入れた独自のメソードを開発。本年7 0 歳を機に全国ツアーを開始する。神戸市在住。


プログラム

program

ラモー / 2つのメヌエット

J. P. Rameau; Deux Menuets

 

ド・ヴィゼー / ニ短調組曲

R. de Visée; Suite in D Minor

 

フェルナンド・ソル / ギター・ソナタ第1 番 ニ長調 「グラン・ソロ」 Op. 14

F. Sor; Guitar Sonata No. 1 in D Major, Op. 14, "Gran Solo"

 

デ・バレーラ M. E. de Valera

ナナ Nana

間奏曲 Intermezzo

 

グルック / 精霊の踊り

C. W. Gluck; Reigen Der Seligen Geister

 

マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ / プラテーロと私 から

M. Castelnuovo-Tedesco; from 《Platero y yo》

モゲールの空にいるプラテーロ A Platero en el cielo de Moguer

プラテーロ Platero

春 La primavera

子守唄 La arrulladora

 

ヘンデル / サラバンデ

G. F. Händel; Sarabande

 

メンデルスゾーン / 無言歌op.19-6

Felix Mendelssohn; Lieder ohne Worte, op.19-6

 

イサーク・アルベニス / スペイン組曲 Op.47 第1 集「グラナダ」

I. M. F. Albéniz; Suite española Op.47 No.1 "Granada"

 

フランシスコ・タレガ Francisco Tárrega

マズルカ「夢」"Sueño"(Mazurka)

ガボット「マリーア」"Maria"(Gavotta)

マズルカ「アデリータ」"Adelita"(Mazurka No.1 in G Minor)

アルハンブラの思い出 Recuerdos de la Alhambra

 

ホアキン・マラッツ / スペイン風セレナーデ

Joaquín Malats; Serenata Española

※上記のプログラムは順不同で演奏される場合があります。


島崎陶人 全国ツアー in 2019 スケジュール

※各会場ではプログラムが変わります。

4/20(土)神戸・神戸芸術センター シューマンホール 18:30 開場 19:00 開演

5/25(土)神戸・☆1 旧武藤山治邸 13:30 開場 14:00 開演

6/18(火)東京・現代ギター社 GG サロン18:30 開場 19:00 開演

6/19(水)東京・ムジカーザ 18:30 開場 19:00 開演

6/29(土)大阪・☆2 箕面市立メイプルホール 小ホール14:00 開場 14:30 開演

9/8(日)名古屋・ミューズ音楽館 ミューズサロン 14:30 開場 15:00 開演

11/16(土)松山・松山市民会館 小ホール能楽堂 18:30 開場 19:00 開演

 

☆全会場全席自由席 前売り券3,500 円 当日券4,000 円

前売り:※開演60 日前正午よりライブポケットチケットホームページにて順次販売を開始

します。https://t.livepocket.jp/

 

後援:神戸市 神戸市教育委員会 神戸市民文化振興財団 神戸日西協会 株式会社現

代ギター社 フィガロ株式会社/企画・運営:たのしいとうじん企画

お問い合わせ:nishioka@gm.kochi-ct.jp(西岡)

 

※なお☆1・2 は自主運営企画です。☆1 は、公益財団法人 兵庫県園芸・公園協会に直接お問い合わせください。


このコンサートは、カルチャー倶楽部「みのおてならい」が企画運営しています。オペラや歌舞伎、能楽などに興じ舞台や芸術から授かった多くの感動や人生の学びへの“ささやかなペイ・フォワード(恩送り)” に有志の仲間と活動を続けています。コンサート催事や生活体験講座(毎月1 回)の詳細、講師募集のお知らせは公式サイトをご覧ください。

みのおてならい公式サイトhttps://minohjuku.jimdo.com/


下記からお申し込みください。お席がご用意できた場合は、メールでご連絡いたします。

みのおてならいサロンコンサートのお申し込み

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※クレジットカード決済でのお支払いが可能です。

(ただしPayPalアカウントのご登録が必要、クレジット決済手数料が加算されます)


開催会場

箕面市立メイプルホール「小ホール」

箕面市箕面5-11-23