実施報告:第33回 デッサンからはじめる500色の色えんぴつ画 光とかげに出会い直す アートの基本形を描く 体験会

7月27日、国内外で活動を進める画家のホシ ミサさんを講師にお迎えして、第33回 デッサンからはじめる500色の色えんぴつ画 光とかげに出会い直す アートの基本形を描く 体験会「デッサンから始めよう!~えんぴつデッサンー光とかげ( 影・陰) を見つめる」を開催いたしました。

フランスはブルゴーニュ・プラネーでの展覧会を終えて帰国されたばかりのホシさん。ご好評をいただいた昨年に続き2回目の体験会です。

 

今回は、花瓶とリンゴをモチーフに、えんぴつデッサンを学びます。

まずは、ホシさんがご用意くださったスケッチペンシルをカッターで削り、スケッチブックや練り消しゴムの使い方を教わったら、さっそくデッサンスタート。

 

最初はモチーフ全体の形を捉えます。

縦横の短い方を1として、長い方は1.5というように、厳密に何㎝というのではなく、目分量で全体のバランスを把握します。ひじを伸ばしてスケッチペンシルを握り、モチーフを見つめる姿はプロの画家のようで、みなさん様になっています。

 

ある程度全体が描けたら、次はかげを描きます。机に映るモチーフそのものの「影」と、その形や光の角度によってモチーフの表面に現れる「陰」。今日は、この二つの「かげ」を見つけてくださいとホシさん。

 

目を細めて見て、一番濃く見えるかげを探したり、白黒写真で撮った時にどう写るかと考えると、かげが見つけやすくなります。また、机とモチーフの接地点を集中して描くことで、モチーフがくっきりと浮かび上がってきます。

 

ホシさんいわく、練り消しは白いえんぴつ。かげをしっかり描き込んで、光の当たるところは練り消しで消したり、指を使って薄くしたり。

 

描いては消して、消しては描いて…ホシさんのアドバイスを受けながら、みなさんの集中力がどんどん高まり、次第にえんぴつの音だけが聞こえる静かな空間に。

 

光とかげをダイナミックに、“がんがん”捉えていくみなさんの姿に、思わず「嬉しいですねー」とニッコリ笑顔のホシさん。

 

こうして完成した全員の作品を並べ、最後は鑑賞会。

デッサンとは言え、すでに作品になっているものや、リンゴの質感を感じるもの。一人一人の作品にホシさんが講評をくださり、「みなさん基本のデッサンを超えています。驚きです」という嬉しいお言葉も。

 

目を細めて見た時に見えないものは、大したものではありません。浮き出てくるものが描けていたら、デッサンとしては良いものなのですとホシさんは仰います。

 

今回の体験会は、引き続き2回目、3回目とシリーズで参加いただき作品を完成させることもできます。もちろん、次回からの参加も可能です。初心者の方も、改めてデッサンから学び直したい方も、ぜひご参加ください。

 

8月10日(土) 「デッサンに色を重ねる~デッサン&500 色の色えんぴつ画ー光とかげに色を重ねる」

9月14日(土) 「思いをカタチにする~デッサン&500 色の色えんぴつ画ーより完成度の高い作品づくり」