実施報告:デッサンからはじめる500色の色えんぴつ画 光とかげに出会い直す アートの基本形を描く 体験会【3回目】

9月14日(土)、画家のホシ ミサさんを講師にお迎えして「思いをカタチにする~デッサン&500色の色えんぴつ画ーより完成度の高い作品づくり」を開催しました。

7月に始まった3回シリーズ体験会(第33回 デッサンからはじめる500色の色えんぴつ画 光とかげに出会い直す アートの基本形を描く 体験会)も最終回を迎えました。

初参加の方々はリンゴのデッサンを、初回から参加されている方々は、花瓶に飾られた植物のデッサンからスタートです。

これまでは、各テーブルごとにモチーフを置いていましたが、今回はひとつのモチーフをみんなで囲んで描きます。

 

ガラスの花瓶には、今回もホシさんがご自宅からお持ちくださった植物がたっぷりと飾られています。スモークツリー(煙の木)、カサブランカ、トウテイラン(洞庭藍)。これまでよりも大ぶりのモチーフなので、全体を入れなくても、魅力的に感じたところを中心にクローズアップして、こだわりの構図を探します。

 

3回目ともなれば、みなさんのデッサンもスムーズで、えんぴつではなく、さっそく色えんぴつから始める方もおられて、それぞれのオリジナリティーが出てきました。中には、葉脈を表現するために、まるで版画やエッチングのような手法に挑戦する方も。これにはホシさんも、色えんぴつ画では見たことがないと仰って、テクニックとして追求されるといいですねと大いに感心されていました。

 

また、これだけの人が集まっているので、みなさんの手法を盗んでくださいねと、スモークツリーのその名の通り、煙のようなふわふわとした質感を上手に描いている方の作品を、お手本として紹介する場面も。回を重ねるごとに、みなさんの観察力やデッサン力が高まってきているようです。

 

今回のポイントのひとつ、カサブランカの白い花は、周りに色を塗ることで、紙の白地の色を活かして表現することができます。

モチーフとあわせて、今回はバック(背景)にも色をつけます。

どこに、どんな色で、どんなストロークで入れるのかは自由ですが、それによって絵のイメージが変わるとあって、ホシさんのお手本を参考に、あれこれ悩む姿もみられます。

 

残り15分、あと5分と、終了時間が迫る中、「慌てなくていいですよ。時間が短ければ、エネルギーを込めた筆圧になります。思う存分描いてくださいね」というホシさんからのエールに、みなさんの集中力もさらに高まります。

 

こうして完成した作品を並べて、恒例の鑑賞会。

初参加の方々のデッサンは、初めてとは思えない出来栄え。深い「かげ」を見つけて、つややかな光も表現された、とても美味しそうなリンゴたち。ホシさんも「リンゴが描けたら世界が描ける、宇宙が描けるんですよ」とニッコリ。

 

色えんぴつ画もまた、力作揃い。シリーズを通して習った基本を踏まえつつ、それぞれの豊かな感性を表現した集大成。

「みなさんが熱を込めて色をのせていただいたのがわかる生き生きとした作品です。1時間半でこれだけ魅力的に描いていただいてすごいです!」と、今回もホシさんは大絶賛。

 

希望者を募り、6名の方々が箕面市民展(10/25~11/3)へ出品されることになりました。

みなさまも、この秋、美しい箕面の散策とともに、市民展にもぜひ足をお運びください。

第62回箕面市民展 


また、2020年度は、500色の色えんぴつ講座の倶楽部化を計画中です。どうぞお楽しみにお待ちください。