実施報告:第36回 はじまりは江戸時代 庶民にやさしい伝統工芸 乙女ごころがきゅんとする 小粋でかわいい つまみ細工体験会

11月16日(土)、maikocraft 認定インストラクターの野田由香さんを講師にお迎えして、「第36回 はじまりは江戸時代 庶民にやさしい伝統工芸 乙女ごころがきゅんとする 小粋でかわいい つまみ細工体験会」を開催いたしました。

今回は、ヘアアクセサリーはもちろん、ブローチづかいも楽しめる作品に挑戦します。

 

始めに、3cm角の“鬼ちりめん(二越ちりめん)”の中から、花びら用の2色と、葉っぱ用の1色を選びます。色とりどりの美しいちりめん。あれこれ手に取り悩みつつ、作品への期待も高まります。

 

次は台紙づくり。丸い厚紙に白い正絹を貼ります。台紙ができれば、さっそく花びらづくり。まずは、ちりめんのひとつの角にボンドをつけ、三角形に折って指先でつまんで貼り合わせます。

 「つまんでいくので、つまみ細工です」とのご説明に、思わずほぉ~っと納得の声があがります。

 

つまみ方は、大きく2種類。

花びらは、丸いフォルムの“丸つまみ”で、葉っぱは、先が尖った“剣つまみ”でつくります。

“丸つまみ”は、最後の糊づけを変えることで、違う形の花びらができるので、今回は2種類の花びらをつくります。

 

小さなちりめんをつまんで折っていくのは一苦労。ひとりひとり丁寧にアドバイスをしてくださるおかげで、要領が掴めてくると、集中して黙々とつまんでいきます。そんな様子を見た野田さんは「だんだん口数が減っていますが、大丈夫ですか?」と笑顔で一言。みなさんの笑い声も弾けました。

 

明るく細やかなレクチャーに、ご友人同士はもちろん、初対面のお隣同士も、それぞれ教えあいながらの和やかムード。どんどん花びらができあがり、「みなさん早いですね」と野田さんも感心する手際の良さ。花びらと葉っぱができあがると、いよいよ仕上げです。

 

台紙の裏に、クリップとブローチピンのついた台座を付けてくださる間にレイアウトを考えます。

「丸い台紙のキャンバスに、好きな位置で、好きな配色で置いてくださいね」というお言葉通りに、机の上であれこれ試しつつ、悩ましくも楽しげなみなさん。配置が決まれば台紙に貼りつけてできあがり。

 

最後は全員の作品を並べて、鑑賞会&撮影会のスタート。

かわいい花、シックな花、清楚な花。同じちりめん、同じ枚数でも、色やつまみ方、並べ方で印象も様々。秋の優しい光が射し込む教室に、思い思いの美しい花が咲きそろいました。

ひとひらひとひら、心を込めてつくるつまみ細工。和風のイメージがありますが、アイデア次第でイヤリングやリースなど、様々な作品がつくれます。これからの季節、クリスマスやお正月、成人式など、贈り物にもピッタリです。ぜひ一度チャレンジしてみませんか?

 

▼野田由香さん maikocraft認定インストラクター
https://www.maikocraftjapan.com/